ネットでの誹謗中傷のリスクと対処法をご紹介します!

Googleに誹謗中傷の削除依頼する手順!検索結果から削除する方法

Googleに誹謗中傷の削除依頼する手順!検索結果から削除する方法

検索エンジンのひとつ「Google」では検索結果に不適切な内容が含まれていた場合、「削除依頼」ができます。

これはGoogleで検索したときに結果として表示されたものだけでなく、別サイトのリンクから移動したサイトでもURLが分かっていれば削除依頼が可能です。ただし、どのような情報でも依頼すれば削除してもらえるわけではありません。

今回は、Googleに誹謗中傷の載っているサイトを検索結果から削除してもらう、削除依頼の基準や手順についてご紹介しましょう。ネットの誹謗中傷から身を守る手段のひとつなので、ぜひ覚えておいてください。

1.Googleに削除依頼できる誹謗中傷の内容

冒頭でも登場したように、Googleに削除依頼すると検索結果から特定のサイト(URL)を削除できます。しかし、あくまでGoogleの定める不適切なサイトに対してのみです。では、削除依頼できる誹謗中傷の内容を見ていきましょう。

Googleの削除基準

Googleの公式サイト(削除ポリシー ページ)によると、以下の基準で削除するかを判断しています。

  • 個人情報の発信元はどこか…国や政府から発信されたものかどうか
  • 情報の機密性はどのレベルか…すでに一般公開されている情報かどうか
  • 金融取引に関連する情報か…貯金やクレジットカードの不正利用の可能性
  • 被害拡大のリスクはあるのか…二次被害(詐欺や金融危機など)の可能性

あくまで基準ではありますが、国や政府から発信された情報はまず削除対象にはなりません。また、すでに正当な手段によって一般公開されている公然の事実に関しても、Google側が積極的に削除することはないでしょう。

削除依頼できる情報

どのような内容のサイト、誹謗中傷が削除依頼できるのかですが、例えば以下のような情報です。

  • 児童ポルノに該当するもの
  • 著作権法に違反しているもの
  • 国で発行された個人の識別番号
  • 銀行口座やクレジットカードの番号
  • 公的なサインや署名の画像
  • 無許可で公開された性的な画像や動画
  • 無許可で公開された一般人の個人情報

誹謗中傷で関係してくるとしたら、最後の「無許可で公開された一般人の個人情報」でしょう。また、場合によっては銀行口座やクレジットカード番号、性的な画像や動画なども関係してくることがあると思います。

つまり、上記に該当さえしていれば、誰でもGoogle側に検索結果から該当サイトの削除依頼ができるのです。

※Googleの削除ポリシーはこちら

2.Googleに誹謗中傷の削除依頼する手順

サイト上に誹謗中傷するような内容が記載されていればGoogleに削除依頼できるとのことでしたが、実は「リクエスト」を送ることはとても簡単です。では、ここからはGoogleに誹謗中傷の削除依頼をする手順をご説明しましょう。

Googleに直接削除依頼する手順

Googleに誹謗中傷などの情報が記載されたサイトの削除依頼をする手順ですが、以下の専用ページからできます。

「Google からの情報の削除」はこちら

  1. 上記の専用ページ(Google からの情報の削除)にアクセスする
  2. 「該当するリンクをクリックしてください」の下にある項目を選択していく
  3. 表示された「Googleからコンテンツを削除する」のリンクを選択する
  4. Googleの質問に答えていくと削除依頼のフォームが表示される
  5. 削除依頼のフォームに必要事項を入力してGoogleに報告する

誹謗中傷の内容によって選択する項目が多岐にわたるため、ここでは細かく紹介していませんが、Googleの質問に答えていくと削除条件に該当さえしていれば削除依頼のフォームにたどり着くので、そこからGoogleに報告するだけです。

裁判所で民事裁判を起こす方法もある

Googleにサイトの削除依頼をすることは誰でもできますが、必ずしも検索結果から削除できるとは限りません。

たとえ削除依頼しても、Googleがその必要性を認めてくれないと削除までされないのです。では、もしGoogleの検索結果から削除されなかったとき、どう対処するのかというと「裁判所」に訴えて法的な手段を取ることが考えられます。

つまり、Googleの本社に対して検索結果の削除に関する民事裁判を起こすのです。

ただし、Googleの本社はアメリカにあるため、裁判には日本以上に時間と費用がかかります。また、たとえ裁判を起こしても勝訴できるとは限らないので、サイトの運営者が日本にいる場合には警察に相談して対処するのがおすすめです。

誹謗中傷であれば名誉毀損罪や侮辱罪が適応されることもあり、警察が捜査・検挙してくれることもあります。

※都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧はこちら

3.まとめ

Googleの削除基準に該当さえしていれば、削除依頼をすることで検索結果から該当サイトを削除できます。

しかし、あくまで削除されるのは検索結果であり、サイト自体は残っているので注意しましょう。検索フォームからの検索はできなくなりますが、サイト自体が残っているということはURLさえ知っていれば誰でもアクセスはできるのです。

もし、サイトまで削除したいときには運営側に削除依頼するか、警察や弁護士に相談して法的な手段で強制的に削除する必要があります。Googleの検索結果から削除されたからと、安心してしまうのは危険ということです。

とは言え、誹謗中傷が載っているサイトがこれ以上拡散しないためにも、ぜひGooleに削除依頼はしておいてください。

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